今回は「代名詞」の中でも、人や物を表すときに使われる「人称代名詞」について学習していきます。
人称代名詞について
太郎君は、優一君と次のような話をしています。
Hi,Yuuichi.I want to introduce Miss Date to you. She is one of my classmates.
やあ、優一君。僕は君に伊達さんを紹介したいです。彼女は僕と同級生なんだ。
名詞の代わりに用いられる語を、代名詞と言いますが、上の文では、「I」は話し手の太郎君、「You」は話し相手の優一君、「She」は話に登場する伊達さんを表しています。
このように人の代わりに用いられる代名詞は、「人称代名詞」と呼ばれます。
また、「I(私)」は一人称、「You(あなた)」は二人称、「She(彼女)」は三人称を表しています。
ポイント[1]
人称代名詞には、一人称を表す「I(話し手)」、二人称を表す「you(話し相手)」、三人称を表す「he、she、it(話題に出てくる人や物)」があります。
人称代名詞の「格」について
「格」とは人称代名詞がその文章の中で、他の語に対してどのような関わりを持っているかという意味です。
言い換えれば、その文章の中でその人称代名詞が「どのような役割を果たしているのか」ということでもあります。
一人称の「I」を例にして説明してみましょう
I go to school every day.
私は毎日学校に行きます。
「I」はこの文章の中で、主語を表しているので「主格」となります。
This is my dictionary.
これは私の辞書です。
「my」は「dictionary」の所有者を表しているので、「所有格」となります。
She is invited me to dinner.
彼女は私を夕食に招いてくれた。
「me」は「invited」の目的の働きをしているので、「目的格」となります。
ここでは、一人称について説明しましたが、この他の二人称、三人称についてもそれぞれ同じように「格」が存在します。
ポイント[2]
人称代名詞には、主格(〜は、〜が)、所有格(〜の)、目的格(〜を、〜に)がある。
人称代名詞の複数形について
人称代名詞には、それぞれ複数形があります。
一人称の「I」の複数形は「we」、
二人称の「you」の複数形は「you」、
三人称の「he,she,it」の複数形は「they」となります。
三人称はどんな時でも「they」となりますので、物を表すときにも複数形では「they」です。
また、それぞれに「格」もあります。
「we」の所有格は「our」、目的格は「us」、
「you」の所有格は「your」、目的格は「you」、
「they」の所有格は「their」、目的格は「them」となります。