英語と日本語では、語句の並びによる「文の構造」が大きく異なります。
また、英語にはこの語句の並び順によって、幾つかの基本文型があります。今回はその中でも最も基本となる「主語+動詞」について勉強していきます。
英語の文の構造
それではまず、日本語と英語の文の構造の違いを考えてみましょう。
例題[1]
次の例文を日本語と英語の「語句」の並びに注意しながら読んでください。
I saw Mr.Tanaka yesterday.
私は・昨日・田中君に・会った。
日本語も英語もまずはじめに「主語(I・私は)」が来ています。ただし、日本語では、主語が省かれることもあります。
英語の場合、主語の後には、「動詞(saw・会った)」が入ります。続いて「目的語(Mr.Tanaka・田中君)」となり、その後には「修飾語(yesterday・昨日)」が入ります。
つまり、英語の語順は「主語」+「動詞」+「目的語」+「修飾語」となっているわけです。上記の文章では「私は・会った・田中君に・昨日」という並びになります。
これに対して日本語の場合は、「主語」+「修飾語」+「目的語」+「動詞」という順番になっています。
このように英語と日本語では、文章構造が全く異なっています。
〜は(が)・・・である(する)「主語+動詞」
例題[2]
次の文章を読んでみましょう。
I went to the school yesterday.
私は昨日、学校に行きました。
それでは、この英文の構造を見ていきます。まず、「I」という主語が文頭に来ています。そして次に「went」という動詞が入ります。
このように英文ではほとんどの文章が、「主語+動詞」という構成で成り立っています。
さらにこの英文をよく見ると、後半に「to the school yesterday」という主語や動詞と異なる語句が続いています。このように、英文では「主語+動詞」の後に様々な語句が続いて文章を構成しています。
ポイント[1]
英文の基本型は「主語+動詞」です。
〜は○○そうに・・・した。「主語+動詞+修飾語」
例題[1]
次の文章を英語に翻訳してみます。
Yuuichi smiled.(優一は微笑んだ。)
この文章は「主語」と「動詞」だけのシンプルな構成ですが、実際にはこの文章の後ろに様々な語句が繋がって、自然な英語の文章を構成します。
例えば、「happily」を継なげると、
Yuuichi smiled happily.(優一は嬉しそうに微笑んだ。)
となります。このようにその語句が無くても文章の意味は成り立つが、文章の意味を深める働きをする語句の事を「修飾語」と言います。
ポイント[2]
(1)「主語+動詞」は、「~は(が)・・・である(する)」の意味を表します。
(2)その後に続く語句を「修飾語」と言い、文章の意味を深める働きをします。