次に動詞に「has(持っている)」が使われている文章はどういう構造となるのか勉強しましょう。
Kaede has ◯◯.(楓は◯◯を持っている。)
主語+動詞+目的語
この文章の場合も、◯◯に何か入らなければ文章として意味が通じません。「has(have)」の意味は「持っている」ですから、当然この◯◯に入る単語は名詞という事になります。
kaede has a book.(楓は一冊の本を持っている)
このようにある種の動詞は「〜を持っている」となりますので、「〜を」にあたる名詞を必要とします。また、この名詞の事を、動詞の目的となっているという事から「目的語」と呼びます。
例題[1]
それではここで「目的語」の働きについて、さらに他の動詞を使って勉強してみましょう。
We opened our books quickly.(私たちは急いで本を開いた)
Father got a gold card.(父はゴールドカードを手に入れた)
She grabbed the ball.(彼女はボールを掴んだ)
「our books(私達の本)」は「opened(開いた)」という動詞を補って目的語として働き、「gold card(ゴールドカード)」は「got(得た)」の目的語として、「ball(ボール)」は「grabbed(掴んだ)」の目的語として文章を構成する働きを担っています。
このようにある種の「動詞」は、「目的語」を伴ってはじめて完全な文章として機能する事ができるのです。
目的語を見分ける時のコツ
目的語と補語を含む文章がある時、この2つの文章に含まれる「補語」と「目的語」を見分けるための簡単なコツを勉強しておきましょう。
(1)I am a teacher.(私は学校の先生です)
(2)I have a desk.(私は机を所有しています)
上記の文章の場合、(1)の文章は、「I(私)」=「teacher(学校の先生)」が成立します。このような関係の場合は「補語」が使われている文章という事が分かります。
(2)の文章の場合は、逆に「I(私)」≠「teacher(学校の先生)」となり両者が「等号」で結ばれていませんので、「目的語」が使われている文章という事になります。
これは簡単で確実に目的語を見分ける方法ですので、是非覚えておきましょう。
ポイント[1]
「主語+動詞+目的語」の文章は、「〜は(が)・・・をーする」の意味を表しています。