前回のコラム「英単語と英熟語の覚え方とコツ」でご紹介した内容を、今回はより詳細に具体的事例を使って説明したいと思います。
前回のコラムで紹介した内容は、「単語や熟語、文章は区別しないで一緒に覚える」というものと、「単語カードは欠点が多く効率が悪いので、パソコンやスマートフォンを活用して覚える」という2点です。
分からない語彙の意味を調べる
まず、パソコンやスマートフォンを活用して単語や熟語、文章を覚えるには、自分がこれから覚えるべき内容をデータベースとして一まとめにする必要があります。
それには英語によるテレビ番組や映画を見ながら、意味の分からない単語や熟語、文章などが出て来たらその都度、メモに走り書きで記録しておきます。番組を見終わったら空き時間を見つけて分からない語彙の意味を調べ、そのメモに書き込んでおきます。
メモがたまって来たら元データを作る
このメモがある程度たまってきたら、パソコンに入力し元データファイルを作成します。この時、後々活用しやすいように、WordやExcelの形式で保存しておくと便利です。また、ファイル名は分かりやすく「vocabulary002-2016-0604」など、日付と通しナンバーを記述しておいてください。この通しナンバーがどんどんと大きくなるに従い、あなたの達成感も徐々に大きくなっていくため、地道なモチベーションを維持する事が出来ます。
勉強用のコピーファイルを作る
この最初に作った元データファイルは、後から改変できないようにロックを掛け、それとは別に、コピーや改変を自由にできるようにしたファイルを別にコピーして作ります。ファイル名は元データとは別に「forstudying」などとすると分かりやすいでしょう。
このコピーファイルをプリンターで印刷して、紙に出力します。また、スマートフォンを活用して覚える人は、スマートフォンにデータをコピーして、WordやExcelの形式で閲覧できるアプリにデータを読み込みます。
完全に覚えたデータはどんどん削除していく
この紙のデータや、スマートフォンのデータを使い、通勤時間や休憩中など、自分の好きな時間や場所を使ってどんどんと語彙を覚えていきます。覚えた語彙は、コピーファイルから適時削除していきますので、次第にデータファイルのデータ量は小さくなっていきます。
新しい語彙データを追加する
そうしている間にも、新しいテレビ番組を見ることで次の元データに新しい語彙のデータが追加されていきます。ある程度学習が進んで「forstudying」のデータが小さくなってきたら、この追加された新しい元データから、新しい語彙のデータを「forstudying」ファイルにコピーして、勉強するのに都合のいいデータ量に調整してください。
以降はこれを機械的に繰り返すだけで、あなたの語彙数はどんどん飛躍的に増えて行くはずです。また、細かいやり方については、それぞれみなさんのやりやすい様に自由に調整してください。