難しい専門用語を英語で覚える時のコツ

難しい専門用語を英語で覚える

英語によるテレビ番組を視聴していて分からない意味の単語や熟語が出てくれば、その都度メモに記入しておき後から辞書で意味を調べます。

しかし、ここで「Biceps(上腕二頭筋)」や「Cerebral neocortex(大脳新皮質)」などの医療用語がでてくると、「あ、これは専門用語だ、難しいぞ!」と脳が即座に反応してしまい、かえってあなたの記憶力はガクッと落ちる事になります。

覚えるのを難しくしているのはあなた

確かにこういった「専門用語」や「学術用語」は言葉の意味自体難しい上に、その綴りや発音にもなじみがないものですから、なかなか覚えにくいのも事実です。
ですがそれ以上に覚えるのを困難にしているのは、あならが最初にイメージした「難しい!」という心の動きです。

人間の心は「楽しい」と感じたものに関連する事柄はどんどん覚えていけるという特徴がありますが、逆に「難しいなあ」とか、「つまらないなあ」と感じた事に関連するものは、中々記憶することができません。

楽しい事はどんどん覚えられる

私の父は既に70代ですが、細かい話しの内容は中々覚えてくれないのに、自分の好きな阪神タイガースの試合内容は、「メモしていたの?」と思うくらい正確に覚えることができます。

これにつては、私たちの子供時代を振り返ってみると良くわかります。好きな虫や恐竜、大好きなアニメの怪獣やロボットの名前は次々に覚えてしまえるのに、勉強はからっきし駄目というアレです。

つまり、難しそうな専門用語に遭遇したら、「難しい!」と考える前に、「楽しい!」と考えるのはさすがに無理がありすぎますので、「これも他の英単語と同じ」とか「どうせ新しく覚えるんだから一緒」といった前向きな考えで対応してみましょう。

専門用語も日本語なら簡単

それでも「難しい!」というイメージが湧いてしまうという人は、我々が普段使っている日本語について考えてみてください。

「脳梗塞」といった医学用語でも、普通の単語と同じように正確に意味を理解しているはずです。ここに「医療用語」という気持ちはあっても、「難しい!」とか「とっつきにくい」といった気持ちはないはずです。それは脳梗塞の人の具体的な症例とともに自然に記憶してしまっているからです。これは英単語でも同じで、我々が勝手に「難しい!」という壁を作ってしまったので、必要以上に難しく感じているだけです。

この事は英語学習全体についても言えることで、必要以上に難しいと考えるのはやめて、「同じ人間が使っている普通の言語だ」というくらいの気構えで取り組む方が、かえっていい結果を生みます。

専門用語を覚える一石二鳥の方法

ついでにもう一つ、専門用語を覚える時のコツをご紹介します。

専門用語によっては、「Cerebral neocortex(大脳新皮質)」「Brainstem(脳幹)」「Cerebellum(小脳)」などとグループで一まとめにできる場合があります。こういった場合はそのグループで一まとめにして「Cerebral neocortex、Brainstem、Cerebellum」とリズムに乗って覚えると、英単語だけではなくその専門分野の知識も同時に身につけることができます。