「英会話は毎日コツコツ、隙間時間を見つけて継続する」は間違い!

英会話の隙間時間

英会話に限らず、勉強全般でよく言われる言葉に「毎日10分でもいいから、隙間時間を見つけて継続するのが大切」というモノがあります。

しかし、英会話に関して言えばこれは、ちょっと当てはまらない言葉です。

例えば、みなさんが赤ちゃんの頃、日本語を習得する際に、毎日10分ずつコツコツと学習していたでしょうか?
赤ちゃんの頃は毎日起きている間中、それこそ10時間以上に渡って、お母さんやお父さんの日本語をシャワーのように浴び続けていたはずです。頭の柔らかい赤ちゃんでもこの様な長時間の練習を経て、日本語を習得しているのですから、みなさんが大人になってから毎日10分ずつの勉強だけで英会話が習得できるはずもありません。

英会話の学習はスポーツの練習に近い

英会話の学習は、スポーツの練習に近い身体で体得する技術だといわれますが、みなさんが学生の頃、新しいスポーツを覚えてそこそこのレベルまで高める為に、どれだけ練習していたか思い出していただければ僕の言っている事にも納得してもらえると思います。学校の授業が終わってから、それこそ数時間に渡ってたっぷりと練習の時間を取っていたのではないでしょうか。

また、10分程度の短時間であれば、頭を切り替えて、ウォーミングアップをしているだけで勉強時間が終わってしまいます。
先ほど例に出したスポーツの場合も、試合や練習の前には、たっぷりとしたウォーミングアップの時間が設けられています。人間の身体は、急に最高の状態でスポーツや勉強に取りかかれるようには出来ていません。これは一流のアスリートであっても同じです。

英会話の学習のために効率の良い時間の使い方

では、どういうスケジュールで勉強するのが一番効率的なのでしょうか。それには、数日から一週間のブランクは気にせず、多少、間が空いてもいいから勉強する日はたっぷりと数時間、少なくとも1時間の連続学習を取ることです。また、人間の脳は連続して集中する事は苦手という面もあります。よって長時間の学習の時には、50分に10分程度の休憩を挟むと、さらに学習の効率を上げる事ができます。

一度体得した事は簡単に忘れない

それでも、間を開けながらの勉強では、せっかく覚えた内容を脳がどんどん忘れてしまうのでは、といった心配もあるかと思います。先ほども言ったとおり、語学の習得は勉強というよりもスポーツなどを体得していくプロセスに似ています。

自転車や水泳の技術を一度習得した後、何年か経って忘れている事があるでしょうか?
いいえ、そんな事が起きないのはみなさんの経験からも分かりきったことですね。数年ぶりに自転車に乗った場合、しばらくは感覚がおかしくてフワフワしてしまうかもしれませんが、ある程度の時間が経てばスイスイと自由自在に乗りこなす事が可能です。

忙しい大人にピッタリな学習方法

逆にこの数日のブランクを開けて、たっぷりと時間をとって学習するというスタイルは、忙しい大人の人にピッタリな学習方法でもあります。忙しい時期はしばらく学習を休んで、時間が取れる休日にたっぷりと勉強をすればいいのです。連続学習の記録が途絶えて、モチベーションが急低下することもありません。