英会話での上手な相槌の打ち方

英会話での上手な相槌の打ち方

コントなどでお笑い芸人がアメリカ人を演じる場合、「アハーン」や「ウフーン」といった大げさな相槌がやたらと入ります。多少誇張が入っているとはいえ、おそらくこれが日本人の考えるアメリカ人の典型的な会話なのでしょう。

アメリカ人は相槌を打たない

しかし、実際のアメリカ人と会話してみると、我々が使っている日本語と比べても、圧倒的に相槌の数が少ないことに驚いてしまいます。
アメリカ人が人の話しを聞く時には、相手の目をじっと見つめるのですが、これが「あなたの会話をしっかりと聞いていますよ」という相槌に替わる意思表示となっています。

慣れないうちは、相槌が返ってこないと「この人は私の話しを聞いているのかな?」とちょっと心配になるかもしれませんが、いずれ違和感なく話せるようになります。
逆に、こちらが相手の会話を聞いている間は、恥ずかしがらず相手の目をしっかりと見つめ返すことが大切です。

また、日本のお笑い芸人の演じるアメリカ人のように、頻繁に大げさな相槌をいれると、失礼な意思表示と取られ相手の気分を害してしまうこともあるので注意が必要です。

日本語でも頻繁な相槌は煩わしい

日本語は英語と違い、会話の間に適度に相槌や接続詞を置く事で、スムーズに会話を進めて行こうとする言葉です。

しかし、日本語の会話でもこの相槌の不自然さを感じる事があります。それはラジオ放送などの対談番組です。番組内でタレントとタレントが対談を始めると、相手の言っていることに一々「相槌」を返す人がいますが、しばらく聞いているとこの相槌が気になって非常に聞きにくい事があります。

逆に、この一方の相手が良く訓練されたアナウンサーの場合、相槌をほとんど打つことなく、会話をスムーズに進行していきますのでとても聞き取りやすい放送となります。

英会話では、もともと頻繁に相槌を打ちませんので、あなたがやたらと大げさな相槌を打ち始めると、このラジオ放送以上に聞き取りにくい会話となってしまいます。

書き言葉の場合も接続詞は最小限に

これは、会話だけではなく、書き言葉の場合も同じです。会話を展開させる為の最低限の接続詞は入りますが、文章と文章とをスムーズに繋ぐための「また」とか「さらに」といった接続詞はほとんど使われません。英語を書いて勉強する際は、この事を常に頭に置いておくと、実際の会話になった時に戸惑わずに済みます。

これは私の実体験ですが、こちらが必死に話しているのに、相手は相槌も返さずまっすぐこっちを見返すだけなので、会話の内容が伝わってないのかと感じ、大げさな身振り手振りを交えて必死に話し続けたことがあります。

今思い返すとなんだか滑稽でちょっと恥ずかしくなりますが、英会話では相槌はほどほどに、そして恥ずかしがらずにしっかりと相手の目を見て聞くことが大切です。