仕事で英語を使う機会を見つける

仕事で英語を使う機会を見つける

英語の学習は、長い時間を必要とする根気のいる作業です。ただ、逆にに言えば長い時間をかけて、正しく努力すれば誰にでも習得ができる技術ともいえます。

つまり、「どうやって膨大な作業を根気よくこなしていくか」という事が英語習得には一番の鍵となっているのです。いわゆるモチベーション高めるというものです。

そのためには英語に対する「好奇心や興味」、どうしても英語を学ばなければならないという「切羽詰まった理由」を持つことが必要です。

以前のコラムでは、「楽しい!面白い!勉強方法こそ英語の学習には必要」という切り口で、楽しく興味を持って勉強するためのコツをご紹介しましたが、今回は、あえて切羽詰まった状況を作る事で、英語学習のモチベーションを高める方法を考えてみたいと思います。

楽しい!面白い!勉強方法こそ英語の学習には必要

社内で英語を使う機会が増えている

みなさんが会社員の場合、上司からの業務命令で海外出張や海外企業との交渉を指示された場合、当然これは顔から脂汗が出て来そうな「切羽詰まった状況」といえます。英語の能力に自信が無ければ、胃が痛くなるかもしれません。しかし、モチベーションという観点から見れば、願ってもない最高のシチュエーションといえます。

また、最近は新しいIT企業などを中心に、社内公用語の英語化などが行われることが多くなりました。場合によっては、会社から勉強の為の時間や費用を提供される事もありますので、これも最高のモチベーションを得る機会となるでしょう。

ただ、実際には英語力の大して無い社員に、このような指示が下ることは稀です。業務内容によっては、ほとんど英語を必要としない部署も多いでしょう。

こういう英語において恵まれない部署で仕事をしている人は、英語の仕事を諦めるしかないのでしょうか?

いいえ、そんなことはありません。そういった英語を使う機会のほとんど無い会社や部署でも、ちょっとした工夫で英語の仕事をする機会が持てるようになります。

英語を勉強している事をアピールする

例えば来客時ですが、1年に何度かは英語が話せる人の来客がありませんか?小さな部署や会社ではその時対応した人が、なんとか身振り手振りを交えて、最低限のコミュニケーションと片言の英語で乗り切っていると思います。重要な商談でなければそれでも構いませんが、ここで小さな工夫をしておくと、あなたのモチベーションをぐっと高める事ができます。

それには普段から英語を勉強している事を、それとなく部署内の仲の良い人や、直属の上司に話しておく事です。また、自分が接客する場合には、わざと大きな声でなるべくネイティブに近い発音を使って英語で対応します。

小さな部署であれば、その会話はみんなに聞こえています。英語を特に学びたいといった気持ちの無い人からすれば、「あっ、外国人だ!困ったな」といった気持ちで接客しているはずですから、次からは「〇〇さん、英語で接客頼むよ!」と、喜んで英語で話す機会をあなたに与えてくれるでしょう。

こうなると「英会話なら〇〇さん」という部署内の合意が出来たようなものです。あなたも、中途半端な英語のままではみっともないですから、「どんどんと英語の勉強を進めたい!」という強いモチベーションを持つようになります。

電話応対やメールでも

これは、電話応対やメールでのやり取りにも応用出来ます。また「英会話なら〇〇さん」という合意が出来ていれば、「ちょっと〇〇さん、英語で電話応対たのむよ!」と次々と英語を使う機会が向こうから舞い込むようになります。というのも多くの人達はあなたと違って、出来れば英会話をしたくないと思っているからです。